ねじまき士クロニクル

名もない整備士のつぶやき

バルセロナでスリに遭う?

 外務省の発表では2017年度のスペインの犯罪件数は204万件。その中で殺人は308件。そして、スリが71万件。

 スペインでの日本人の犯罪被害はバルセロナが55%、マドリッドが24%。そして犯罪被害のほとんどはスリや置き引きらしいです。

 ということは、大都市でスリや置き引きに気を付けておけば大丈夫なのかもしれません。そして私はそんなへまはしないだろうと改めて考えていました。

 という事前情報を頭に入れてスペインに行きましたが、2泊3日ほどのバルセロナ滞在中に2度ほどスリの被害に遭いかけました。

 

 1度目は地下鉄です。サクラダファミリアからホテルへ帰る際の夕方の地下鉄でそれは起きました。さほど混んでいない車両の真ん中に立って握り棒を握っていたら、どこからか現れた3人組くらいの中年の男女が気付いたら私の周りを取り囲んできました。私はすでにサングリアで酔っぱらって陽気になっていたので「アジア人が珍しいので話でもしたいのかな」くらいにしか思いませんでしたが、そのうちの一人が私のポケットに手を伸ばしそうになるのを私は見逃しませんでした。私は酔っぱらっていましたが広島弁か英語で何か言いながら腕を払いました。するとそのグループは次の駅で降りて行きました。今考えれば、一緒におりて周りの乗客に手伝ってもらい警察に突き出せばよかったです。彼らはおそらくスペイン人ではありませんでした。地下鉄なので駅と駅の距離が短くいつでも降りられるために、地下鉄はスリにとってうってつけの場所なのかもしれません。

 

 2度目は日曜日の朝にバルセロナ動物園近くの公園でベンチに座りながらピスタチオを食べていた時のことです。私が鳥に豆をあげながら時間をつぶしていると、ハトたちと一緒に、見るからに怪しいアラブ人も寄ってきました。その怪しいアラブ人は携帯を開きながらアラビア語で「この連絡先の人を知っているか?」と話しかけてきました。アラビア語で「知るかボケ」と答えながら怪しいと思い辺りを見回すと、背後から私のカバンを奪おうとしていたもう一人の男を見つけました。英語で罵声を浴びせると二人とも去っていきました。

 さらに辺りを見回すと、30メートルほど離れた売店の店員さんが身振り手振り「私は見たわよ」というようなことを伝えてきました。

 私は気持ちを落ち着かせるために、残りのピスタチオをハトや他の鳥たちと一緒に楽しんでいました。大きなピスタチオは砕いてやらないと小さい鳥たちは食べるのに苦労している様でした。

 30分ほど経ってピスタチオもなくなったしそろそろ駅に行くかと思っていたら、警官がバイクに乗って公園に来ていました。もしやと思って近づいてみると、携帯片手に近づいてきたあの怪しいアラブ人と私の荷物を奪おうとしていた男が事情聴取されていました。誰かが通報していたのでしょう。

 警官に話を聞いてみると「近所で怪しいアラブ人がいるということで来て、2人組を見つけて事情聴取中だけど確実な証拠がないんだ」ということでした。

 日曜日の朝の公園で鳥と一緒にピスタチオを食べる至上の幸せ。それを邪魔した犯罪者を私は絶対に許すことができませんでした。

 英語ができる警察官に事情を説明して、彼らは私の目の前で手錠をかけられました。スペイン人ではなく、地中海を南から北へやってきたアルジェリアからの犯罪者たちだったようです。

 なお、バルセロナの警察の調書はカタルーニャ語でも書かれるらしいです。私はスペイン語カタルーニャ語もわかりませんが。スペインでは英語もフランス語も通じ難いです。英語が話せない同僚の年配の男性警察官はずっと煙草を吸っていました。

 女性の警察官は最後に私に対して「Japanese is a perfect victim(日本人は本当にカモ)」と言いました。その通りだと思います。

 しかし、私はスペインの地に降りてから一瞬でスペインが好きになったので、犯罪被害なんかに遭ってこの国を嫌いになるわけにはいきませんでした。嫌な思い出を作るわけにはいきませんでした。今でも、スペインは大好きな国です。

 なお、このこともあって、バルセロナは苦手です。バルセロナよりも電車で一時間南にあるタラゴナがお勧めです。タラゴナ古代ローマ時代にはスペインの州都であり…

 スペインの他の街では危ない目に遭うことは一度もありませんでした。

 

 他にも、アンダルシアからバレンシアまでの長距離バスを利用した際、途中で警察犬が乗り込んできました。その結果、違法な薬物を所有していたニューハーフらしき人物が下車し連行されていきました。なかなか面白い国です。