ねじまき士クロニクル

名もない整備士のつぶやき

アフリカで日本対ベルギーの試合を見る

 アフリカのとある町でワールドカップを見ています。

 お金をかけているからなのか、元々の性質なのか、数少ない娯楽だからなのか、サッカーにかける情熱は日本よりも激しいものがあります。

 日本が負けてからベルギーを応援していましたが、そのベルギーもフランスに敗れてしまいました。

 もちろんアフリカの人たちは基本的には他のアフリカの国を応援します。しかしアフリカの国はすべてグループリーグで敗退。

 

 日本対ベルギーならアフリカの人はどちらを応援する?と思っていたらベルギーでした。日本を応援している人は100人程いた中で1人か2人しかいないようでした。その理由も普段プレミアリーグのレスターを応援しているから、そこに所属している岡崎がいる日本を応援しているという理由でした。他の人たちはほぼ全員ベルギーを応援していました。

 前半は立ち上がりこそ悪くはなかったものの押し込まれる展開。何とかスコアレスで折り返し。

 後半日本が1点先制。喜んでいるのは私だけ。そして乾の追加点。喜んでいるのは私だけ。悔しそうな周りの人々。

 そしてベルギーの得点。周りがざわざわし始めました。同点。ウエイトレスさえ飛び跳ねています。そしてあのカウンター。悲しんでいるのは私だけ。

 

 試合が終わってから「なぜベルギーを応援しているのか?」と聞くと様々な答えが返ってきましたが、大きく分けて二つでした。「普段見ているリーグに所属している選手が活躍しているから」「ルカクがいるから」

 普段見ているリーグとはヨロッパのプレミアリーグリーガエスパニョーラセリエAのことです。残念ながらJリーグは含まれていません。ですが、サッカーを見る目は公平で知識も深く、大多数のサポーターは香川や岡崎や本田のことを知っていました。

 そしてもう一つの理由が「ルカク」です。コンゴにルーツを持つベルギー人です。「この黒人がいるからベルギーを応援するんだ」ということでした。

 黒人の代表としてルカク個人を応援するのはわかります。しかし、ベルギーとは深い繋がりがないにもかかわらず、ベルギーという他国を全員が熱烈に応援するようになるのはなんとも不思議な気がしました。ベルギーとコンゴは深い深い関係がありますが知っていて応援しているのかどうか…

 日本とアフリカの国にだって多少の関わりがあるし、私が日本人だと言うと、いつもトヨタだとかホンダだとか知っている日本企業を言ってくるのにと少し悲しい気持ちになりました。日本という国の名前を「TOYOTA」とか「HONDA」にすればもっとアフリカの人たちも応援してくれるのかもしれません。もっとも、そんなことになれば日本人が自国の代表を応援しなくなるかもしれませんが。

 店を出る際に多くの人たちから握手を求められました。「いい試合だった」と声をかけられました。負けたけれども気持ちのいい試合だったと思います。カウンターの場面はリプレイですら見ていてつらいものがありますが日本はグッドルーザーだったと思います。

 

 フランス対ベルギーも同じ場所で見ました。どちらかと言えばベルギーを応援していました。どちらにも黒人はいますが理由は不明です。ある人に聞けば「ベルギーはまだ優勝したことないから」「ルカクがいるから」「いいプレーをしていたから」

 とにかく応援する理由は何でもよくて、サッカーが好きなんだと思います。そして今日もサッカーを見ます。