ねじまき士クロニクル

いちごの味に似ている

森 達也 『A』『A3』

「なぜサリンを撒いたのか?」この疑問が解けない限り、僕らの中では地下鉄サリン事件は終わらない。この疑問が続く限り、オウムに残る信者たちは今も、僕らの意識の裾野では、連日人を無差別に殺傷し続ける絶対悪の存在のままだ。

  オウム真理教の教団を追ったドキュメンタリー?映画?の原作です?中立ではなくオウムよりです。映画は見ておらず、本だけでの感想です。一応全部読み通しました。一応…ただオウムに関する本の中でこれは読む必要がないです。買ったことを後悔しました。

 『なぜサリンを撒いたのか?』という答えはやっぱりわかりません。教祖はおかしくなっているから裁判続けられないよね?というのが本を通じた主張です。弟子と教祖の暴走が悪かったのかな?というのが一応の結論みたいなものです。

 著者の立場は明らかにオウム寄りで左寄りで死刑制度反対です。それが悪いとは言いませんが、オウム真理教というよりも、オウム真理教を利用して自分の思想を宣伝しようとしている意図がはっきりと見えます。ただそれだけです。ノンフィクションの賞を受賞しているみたいですが、ノンフィクションとは思えません。オウムに関して知りたければwikipedeiaを見ていた方が良いです。加害者の擁護が大事なのか、『A』『A3』を通して被害者の方に言及している場面はありません。途中、死刑制度反対に関してオウム以外の何件かの事件を引用していましたが、やっぱり被害者に対してまったく言及していません。よっぽど死刑制度が憎いのかもしれません。内容に関して、オウム真理教に関して深く関わりがある滝本弁護士から抗議を受けているみたいです。