ねじまき士クロニクル

とある整備士のつぶやき

『ちいさな城下町』

 村上春樹の主に紀行文に絵を寄せていた安西水丸氏の『ちいさな城下町』を訪ねたエッセイです。安西水丸氏の本名である渡辺昇(ワタナベノボル)は村上春樹の作品に、手を変え品を変え登場人物として出てきます。JICAの研修所がある福島県二本松市もこの本の最後に出てきます。幕末の二本松の話、恥ずかしながら知りませんでした。

 

旅の楽しみの一つとして、何処か地図で城址を見つけ、そこを訪ねることがある。たいていの城下町には城址があるわけだが、ぼくの城下町の好みは十万石以下あたりにある。そのくらいの城下町が、一番それらしい雰囲気を今も残している。

  本の冒頭にそう書いてあります。本の最後は幕末で対称的な行動をとった福島の二つの藩についてです。

三春駅から郡山を出て二本松へと向かった。この日の宿は岳温泉に決めていた。この温泉は二本松駅からバスで30分ほどの場所にあり以前から気になっていたのだ。

 

二本松駅に来て電車の時刻表を見ると一時間ほど時間があったので、町なかをぶらぶらと歩いた。城下町らしき風情は何処にもない。二本松歴史資料館に入ると、二階の展示室に江戸後期に描かれたという「二本松城之図」があった。その重厚な構えは、さすが「日本百名城」に選ばれるだけのことはあるなあとおもった。電車で郡山へと向った。智恵子のいう安達太良山は何処かなあと車窓を見た。

 

 

  ただ、本の内容としては歴史に重きが置かれているのか、ちいさな城下町の街の面影を探すというよりか、その城にまつわる歴史の紹介が多いです。というかむしろ歴史の本です。もちろん冒頭の新潟県村上市では村上春樹にまつわるあれこれも出てきます。

 

村上市新潟県

行田市(埼玉県)

朝倉市(福岡県)

飯田市(長野県)

土浦市(茨木県)

壬生町(栃木県)

米子市鳥取県

安中市群馬県

岸和田市大阪府

中津市大分県

掛川市(静岡県)

天童市山形県

新宮市和歌山県

西尾市(愛知県)

大洲市愛媛県

亀山市三重県

木更津市(千葉県)

高梁市岡山県

沼田市群馬県

三春町二本松市福島県

 

 個人的な、私のお勧めは岐阜県恵那の岩村城跡地です。

 

ちいさな城下町 (文春文庫)

ちいさな城下町 (文春文庫)