ねじまき士クロニクル

日向の窓にあこがれて

GW 山陽道 事故 三人 ペットボトル 

 悲しいですが、今年も大型車での事故が多く報道されています。軽井沢でのスキーバスの事故、三月の山陽道東広島市八本松でのトンネル事故、そしてGW山陽道でのトラックによる多重事故…

 

  『2016年5月3日9時40分頃、山口県下松市の山陽自動車道下り線で悲惨な事故が起きた。事故現場は下松サービスエリアから西方向に約2Kmの生野屋第一トンネル手前で緩やかな登り坂片側2車線の区間。渋滞しているところに中型トラックが突っ込み、母子3人が死亡、6人が重軽傷、車両7台が絡む事故となった。

 事故があった先の徳山東インターから徳山西インターの間では、別の事故の影響で渋滞が発生していたがこの事故の直前に規制が解除されていた』

 

 

 上記に別の事故の影響とありますが、これは『5月3日(火)午後6時28分頃、山陽自動車道トンネル内を走行中の大型自動二輪車がトンネル内の側壁に接触・転倒』という事故です。

 当然ですが、渋滞の原因を作ったバイクはこの事故に関して罰せられることはありませんし、渋滞のことを誰も考慮してくれません。そもそもハンドルを握る以上、運転手はどんな状況でも事故を起こさない運転をしないといけません。

    足元に転がったペットボトルを拾うため、前方を見ていなかったというのが直接の原因です。

    どんな車両でもブレーキを最大まで踏み込んだ時に床とペダルとの間にある程度の隙間があります。中型のトラックなら隙間が10㎝程あるでしょうか。大型免許まで所持しているドライバーなら「べた踏みしても隙間がある」ということを感覚的に知らないということはないはずです。

 それでも、ペットボトルが転がって、ペダルの下に入るのを恐れ、焦ってしまい視線を外し、前方の渋滞に気が付かずに追突してしまった…というのが詳細な原因になるでしょうか。

  前方の渋滞に関しては、バイクの事故の影響ですが、多数の表示や、50kmの速度規制も行われていました。

 

    乗用車同様に衝突防止の自動ブレーキも、近い将来にはこれから販売されるすべてのトラックに義務化される予定です。乗用車とブレーキの構造も違い、一台ごとに積荷も使用環境も違うトラックですが、時代の要請で車両の進化も進んでいます。もちろん、自動ブレーキを作動させないような運転が一番大切です。

 

 

 トラックの事故が起こるたびに、運転手の責任や、会社の責任が叫ばれますが、それだけではまた別の運転手、別の会社が事故を起こすだけです。運送業やドライバーがどれだけ厳しい環境なのかは世間が周知の事実だと思います。事故を起こしたドライバーもGW前の2ヶ月で休みは3日だけでした。

「何か」を変えないとまたこのような悲惨な事故は起こります。悲しいですが、現在の日本の社会の仕組みは交通事故の死者がある程度出ることを前提にした車社会なのですから。ですが何かを変えるのはとても難しいことかもしれません。何かとは、生活習慣であり、産業構造であり、政治家の支持基盤であり、誰かの(私のような整備士の)給料の源でもあるかもしれないのですから。

 このトラックに乗っていた荷物は荷台いっぱいのパンでした。4月の熊本地震で熊本のパン工場が被災したことにより、広島から九州までパンを運んでいた途中の事故でした。運転手には禁固3年6ヶ月の判決です。とある人の言葉を借りるなら、亡くなった3人の方だけでなく、事故が起こった時点で、皆被害者です。