ねじまき士クロニクル

いちごの味に似ている

「漢字廃止」で韓国に何が起きたか

私には韓国やハングルに対しての知識はまったくありません。行ったこともありません。飛行機が怖いのでこれからも行くことはないでしょう。それでもお隣の国でなぜ漢字を廃止したのかということには少し興味があります。日本も過去に何度か漢字を捨てようと…

ローマ人の死生観

ローマ人の死生観は、死生観などと言う大仰な文字でいいあらわすのがはばかられるほど、非宗教的で非哲学的で、ということはすこぶる健全な死生観であったと私は思う。死を、忌み嫌ったりはしなかった。「人間」と言うところを、「死すべき者」という言い方…

ローマ人の少子化対策

「ローマ人の物語」を再読中です。 紀元前一世紀のローマの指導者層では今の日本のように少子化に悩まされていました。 前二世紀までのローマの指導者階級では、グラッスス兄弟の母コルネリアのように、十人もの子を産み育てるのは珍しくなかった。それが、…

SRもセローも生産終了?

ヤマハが発売していたSRやセロー、ドラッグスターが排ガス規制により販売終了になりました。10年ほど前にも排ガス規制によってバリオスやホーネットなどの250㏄の4気筒が市場から姿を消しました。それらの機種は中古でも需要があるので高値になっています。…

ローリスクハイリターン それはカープのチケットの転売

ローリスクハイリターンでお金を増やす方法。それはもちろんカープのチケットの転売です。誰でもできます。高校生でもできます。少し肌寒い時期にマツダスタジアムの前で何日かテント生活をしないといけませんが、銀行に預けるのと同じくらい固く、そこら辺…

関東大震災

最近、吉村昭から離れることができません。1人の力ある作家が「ほぼ」ノンフィクションの作品を多数残してくれていることには感謝しかありません。「関東大震災」は巻末に参考文献すらあります。 今日は関東大震災の日。今から約100年前の関東大震災の話です…

コンゴ アフォンソ1世 レオポルド王の亡霊

A native of the Kongo knows the name of three kings: that of the present one, that of his predecessor: and that of Affonso コンゴの国民は3人の国王を知っている。現在の国王。先代の国王。そしてアフォンソ1世。 1482年にポルトガル人がコンゴに初…

冬の鷹 ターヘルアナトミア

日本史の教科書を開けば「解体新書は杉田玄白によって翻訳された」とあるかもしれませんが、実際の玄白は翻訳を開始するまでABCも知りませんでした。解体新書を本当に訳しながらも書物に名前を載せるのを自ら断った人物、前野良沢のお話です。江戸時代に比べ…

スローターハウス5

捕虜として囚われていたドレスデンで、連合軍の味方が行ったドレスデン爆撃に被災した体験を描いた、自伝のような反戦SF小説と言われています。とは言ってもドレスデン爆撃について、多くの紙面は割かれていません。そして直接、声に出して戦争を否定するよ…

共同幻想

国家は共同の幻想である。風俗や宗教や法もまた共同の幻想である。もっと名づけようもない形で、習慣や民俗や、土俗的信仰がからんで長い年月につくりあげた精神の慣性も、共同の幻想である。人間が共同のし組みやシステムをつくって、それが守られたり流布…

人間の大地

星の王子さまでおなじみのサンテグジュペリ(1900~1944)の空にまつわるエッセイです。サンテグジュペリが活躍した時代は、人が飛行機で空を飛び始めたころとほとんど重なります。飛行機から見た世界を文章の世界に持ち込んだ張本人だと言えます。エッセイ…

星の王子さまにまつわる感想文のようなもの

前回の零戦からの飛行機つながりです。飛行機乗りの物書きと言えばとりあえずサンテグジュペリしか思い浮かびません。船乗りの作家ならコンラッド?医師ならコナン・ドイルや森鴎外? 昔から日本では星の王子さまと作者の扱いがひどいと個人的に思います。た…

零戦  その誕生と栄光の記録

日本に現存する零戦は少ない。動く零戦は恐らくもっと少ない。飛行する零戦が何年か前にニュースになっていた記憶がありますが、たぶんゼロに近いはずです。お金があれば零戦を買ってみたいですが…お金がないので無理です。 飛行機の保存に比べて、車の場合…

神さまのせいにして

先日、知人の裁判を傍聴しに行きました。 無免許で友人から借りた乗用車を運転中、左折時に停止していたところ前方から突っ込んできたバイクが接触(この国は右側通行)、その結果バイクが歩行者に当たり歩行者は右ひざから下を切断。 ここでは足を切断して…

祖父たちの零戦

祖父たちの世代が体験した「零戦」の戦いを通じて、こんな戦闘機が日本にあり、搭乗員たちがいたという、そのことだけを、いまを生きる人々に伝えたい。──これが、この物語に登場する零戦搭乗員たちから、世紀を越えた遺言ともいうべき「最後の証言」を託さ…

走れ 魂のバイク

たまにはバイクとかそういった本も読まないと… 「魂のバイク」と言いながら本の冒頭は飛行機に憧れた男の話です。飛行機に憧れて、戦時中は航空機関士として任務についていましたが、戦後オートバイの世界へ… 〝地獄〟は、一九四五(昭和二〇)年四月に訪れ…

広島乙女 Hiroshima Maidens

私が男だからかもしれませんが「乙女」という言葉にはどこか特別な印象を持ちます。 おとめ座、スピカ、春になったら探してしまいます。 乙女の祈り。どこかで聞いたことがあるピアノ曲。 乙女の涙。バイクでまたいつか行きたい知床にある滝です。 坂本龍馬…

教養としての「世界史」の読み方

歴史は過去のことを学ぶ学問だと多くの人が思っています。確かに歴史学者は過去のことを知るために文献を調べ、遺跡を調査し、当時の人々に関する知識を深めます。歴史という学問に知識は必要不可欠ですが、単に知識を得ることが歴史という学問の本質ではあ…

完全教祖マニュアル

大事なことなのでもう一度言います。教祖は決して難しいものではありません。本書を読めば誰でも簡単に教祖になることができます。本書は様々な宗教の分析から構築された極めて科学的なマニュアルです。科学ですから決して怪しい本ではありません。皆さん、…

藤原アレルギー

私は名字で人を差別はしません。それどころか珍しい苗字の人に会えばこっそりアプリで名字の由来を検索するくらいの苗字マニアと言っても過言ではありません。 「梵」…全国人数10人。広島県三次市にみられる。 「北別府」…全国人数120人。近年、鹿児島県曽於…

移民受け入れ大国日本?

人口減少に続いて移民の話です。表向きは移民は受け入れてないけれど内実は日本はすでに移民国家になっているのではないか?というのが著者の主張です。ちなみに私は移民には反対です。日本人とも何とか上辺を取り繕って仲良くしている水準の社交力なのに、…

未来の年表 人口減少カレンダー

未来の年表 人口減少カレンダー 2016年 出生数は100万人を切った 2017年 「おばあちゃん大国」に変化 2018年 国立大学が倒産の危機へ 2019年 IT技術者が不足し始め、技術大国の地位揺らぐ 2020年 女性の2人に1人が50歳以上に 2021年 介護離職が大量発生す…

乗っていたバスが人をはねた

これは日本ではなく右側通行の外国での話です。 前日の夕飯に当たってお腹が痛いのを心配しながら、長距離バスで田舎道を速度60Kmほどで移動中、ドンという何かが破裂したような音と共にバスの車体が大きく左にスリップしました。お腹は痛かったですが、もち…

ヘッジスの楽譜

なぜかは知りませんが、楽譜は絶版になりやすくあとから入手しようと思っても、その時にはかなりの高額になってしまっています。昔3000円程で買ったアンドリュー・ヨークの楽譜が今ではアマゾンで3万円ほどで売られています。なぜかは知りません。私のせいで…

永井隆 長崎の鐘

長崎医科大学(長崎大学医学部)の放射線科医だった永井隆による原爆についての手記です。前半は原爆の悲惨な状況、後半はキリスト教に関しての思想が中心に書かれています。 前半の部分は当時の状況を伝える貴重な資料です。戦火の中の医療関係者の奮闘には…

永井隆 この子を残して

この子を残して――この世をやがて私は去らねばならぬのか! 永井隆は原爆投下前から白血病による余命を宣告されていましたが、後を託すはずだった妻は原爆で亡くなり、2人の子供と残されることになりました。父親として残された時間が少ない中、できる限りの…

永井隆 ロザリオの鎖

永井隆は松江出身で、長崎医科大学に勤めていた時に被爆した放射線医師です。キリスト教徒(カトリック)と放射線医師という立場から被爆後の長崎について著作を残しています。そのどれもが被爆後の長崎を伝える貴重な資料になっています。怒りの広島、祈り…

オペ・おかめ 広島乙女

私の思いついたSF的状況がもし実現すれば、核戦争から世界を救う手がかりが得られるかもしれない、と考えたからである。アイディアは簡単である。「一人の老物理学者が100パーセント確実な実行性能をもつ暗殺用機器を完成し、それを用いて、核軍拡に狂奔…

ぼくはいかにしてキリスト教徒になったか 内村鑑三

キリスト教ではなく武士の家に生まれた内村鑑三(1861~1930)がどのようにしてキリスト教徒になったかの自伝です。『Boys be ambitions』で有名なクラーク博士の札幌農学校に行ったときに半ば強制的に改宗されたことがきっかけで信仰の道に入ったということ…

インディアスの破壊についての簡潔な報告

彼らにとって、キリスト教徒という名前ほど、忌まわしいものはほかにはないほどであります。この土地ではどこでも、インディオはキリスト教徒のことを彼らの言葉でヤレスと呼んでいますが、それは悪魔という意味であります。 開かれた一神教であるキリスト教…